RC造(鉄筋コンクリート造)

2018.02.26

住宅の設計相談で必ず話題になる話の一つが構造の事。

施主さん・・・・・構造は何が良いですか?

私・・・・・・・・・・要望・建築場所・コスト等を考慮して選択しますが!

施主さん・・・・やはりコンクリートは強いですよね!

私・・・・・・・・・・確かに強いですが、それがすべてではないですよ。

施主さん・・・・西川さんの事務所はどうしてコンクリート造が多いのですか?

私・・・・・・・・・・開設当初からコンクリート造を要望される方が多く、自然とそうなりました。

施主さん・・・・木造はどうですか?

私・・・・・・・・・最初にお話しした通り、さまざまな条件を考慮して決める時に木造という選択肢
        も当然あります。

        どの構造もメリットとデメリットは必ずありますので、何を優先するかで決まります。
        構造が何という事よりも、設計により良い建物になるかどうかは決まります。

こんな会話をしながら話は進みます。

私の事務所で設計する建物構造で一番多いのは・RC造(鉄筋コンクリート造)・です。

もちろん、木造・鉄骨造の建物も設計します。

RC造を望まれる施主さんの一番の理由は、やはり耐震性ですね。その他にも

耐久性・断熱性・気密性・耐火・遮音性等の事も良く聞かれます。

また、意匠的な事で大空間が欲しいとか大きな窓が欲しい等の要望も多くあります。

逆にデメリットは、コストが高いことと、結露の件です。

他の構造と比較して躯体・サッシ等違いますし、本体の重量が重いのでどうしてもコストは高く

なります。

また、結露については設計により防ぐことができます(具体的には事務所で・・・!)

今迄、多くのRC造の設計をさせて頂いた事で、さまざまな状況でコントロールが出来る様に

なりました。

RC造は設計だけではなく、施工についても専門知識が必要になるので、施工業者の選択

も大事です。


今回はRC造の主にコンクリート打ち放し写真を何枚か解説付きで紹介です。

参考写真  ↓


↓ 杉板本実型枠コンクリート打ち放し仕上げにした外壁。
  撥水材は特殊な塗料を使いました、また板と板の間の目地を深くして意図的にコンクリートを            
  残して横ラインを強調。
   

↓  樹脂型枠コンクリート打ち放し仕上げの塀。
   パネルはタテ使いにしてます。表面仕上げはほぼ完ぺき。

↓  内壁に樹脂型枠コンクリート打ち放しを使用。外壁が外断熱工法を採用したので可能になった
   仕上げ。   
   質感が良く落ち着いた空間になります。

↓  トップライトの光がコンクリートを照らす。時間帯により様々な表情を見せてくれます。

↓  アイランドキッチンだけの空間。天板(SUSバイブレーション)とコンクリートの相性はピッタリ。

↓  杉板本実型枠コンクリート打ち放し仕上げの外壁。補修の上に疎水剤を塗布。
   水切笠木(アルミFB)で横ラインを強調。
   庇はステンレスのバイブレーション仕上げにして光沢を無くしています。

↓  樹脂型枠コンクリート打ち放し・タイル(黒マット)・SUSビーズブラスト・AEPの相性がとても良
   かったです。 

↓  コンクリートの塀を重ねる事で奥行き感を強調。

↓  綺麗な外壁(外断熱の上左官仕上げ)に粗いコンクリートを合わせる事でお互いを引き立たせ 
   ている。
 
   一部を浮かせることで、立体感を強調させると同時に特徴的な表情を出すことができた。

↓  コンクリートの持ち出し階段。夜は砂利に埋め込まれた照明で一層協調しています。

 

↓  樹脂型枠コンクリート打ち放し仕上げの壁。補修の上疎水剤塗布。
   スリットは通風用。
  スリットは目線を考えて特殊な角度で開けています。

↓  樹脂型枠コンクリート打ち放しと荒い大きな石の組み合わせ。

↓  室内の一部に樹脂型枠コンクリート打ち放しを使う事でアクセントに!

↓  パネル割りを工夫したコンクリート塀。
   建物本体は鉄骨造です。

↓  節が多めの杉板本実型枠コンクリート打ち放しの塀は存在感が有ります。

↓  室内で使用する事で落ち着いた重量感を出している。

↓  トイレの壁。

↓  トップライトの光で表情が変わる杉板本実型枠コンクリート打ち放し仕上げ。

↓  樹脂型枠コンクリート打ち放しの壁を使用した内部階段。

↓  SUSの水切笠木が汚れに効果的です。

↓  杉板型枠本実型枠コンクリート打仕上げの内壁と床のタイル張りとの相性が良い。

↓  タモ材やナラ材等との相性も良いですね!

↓  壁に樹脂型枠コンクリート打ち放しハツリ仕上げを使った和室。

↓  樹脂型枠コンクリート打ち放しハツリ仕上げを使った階段壁。

上記以外にも設計手法はたくさんあります。
また、タイル張りや左官仕上げ等様々な方法もありますので、
コンクリートについて詳しくお知りになりたい方はいつでもどうぞ!

今後はこれまで以上にRC造を追求したいと思っています。