京都祇園
2016.12.25
墨会館
2016.11.12
墨会館
竣工:昭和32年
設計:丹下健三
構造:鉄筋コンクリート造平屋建て一部2階建て
昭和32年に竣工した建物は、昨年耐震補強・改修工事が終了し、現在は『小信中島公民館と尾西生涯学習センター』として開館しています。
建物は平成20年に国の登録有形文化財に登録されています。
外壁は杉板型枠コンクリート打ち放し仕上げ、一部に通風用のテラコッタブロックが使われています。
内部の柱も杉板型枠コンクリート打ち放し仕上げ、壁にはタイル、また天井は板張りになっています。
使用材料はどれもやさしく、人の事を考え選択されている気がしました。
もちろん、改修工事後も大切な部分の仕上げはそのままでした。
当時は周囲に工場が多く、トラックの騒音を考慮し高い壁を作り閉鎖的にして、内部の環境を確保していました。反面、内部空間は窓や間取りを工夫して、とても開放的になっています。特に光の取り入れ方がとても良かったです。
この建物が昭和32年に完成したとは・・・・・やはり 丹下健三 恐るべし 。
↓ ケヤキの手摺、床はジュータン敷の内部階段・・・やさしいです!
↓ エントランスにある屋根の開口・・・・場所がいいです。印象的でした
↓ 壁のタイルに合せたプレート。 雰囲気ありますね!
資料室には当初の設計図書が有ります。ずーと見ていたいです。
当初、墨会館は艶金属の本社として建てられましたので、事務所として毎日使われていたと思います。事務所で働く社員の事を考慮し全体が人のスケールで設計されている様に感じました。