現在、名古屋市美術館で開催中の・・・レンブラント 光の探求/闇の誘惑・・・・。
「光と影の巨匠」・・・・・確かに。
私は《アトリエの画家》という作品に惹かれました。
レンブラント・フェルメールの作品を見ると『光』はもちろん『暗闇』の魅力に改めて気づかされます。
『暗闇』を理解する事こそが、光に生命力を与える事が出来ると感じました。
住宅の空間・・・・・明と暗・・・・永遠の課題です。
2011.08.25
現在、豊田市美術館で開催中の・・・・フェルメール《地質学者》とオランダ・フランドル絵画展。
フェルメールの作品はフランクフルトのシュテーデル美術館より 《地質学者》 1作品のみの展示で
した。
フェルメール作品で男性の単身像は2点しか無いそうです。その1点になります。ちなみに
もう一つは 《天文学者》。 これはパリのルーブル美術館所蔵です。
今回始めてフェルメールの作品を見て大変驚きました。パンフレットなどの写真に比べると実物は
全体に相当暗いです。
展示してある他の作家の絵画も同じ様に暗く、この時代・オランダ絵画の特徴ですね。
しかし、その暗さがとても良いです。光と影・明と暗・・・引き込まれる絵です。
暗い室内に窓から差し込む光の効果はすごいですね。透明で静かで穏やかで・・・・あの空気感
は不思議でした。
フェルメールの作品は世界に30点程しか残されていません。
豊田市美術館の他に現在日本では、京都市美術館で3作品が展示されています
「手紙を読む青衣の女」・「手紙を書く女」・「手紙を書く女と召使い」です。
これだけの作品が同時に見られる事は珍しいです。
近いうちに行きたいと思っています。
※しかし。。。。豊田市美術館は何度見ても良いですね。
2011.08.23
八ヶ岳に行ってきました。
まず、清春芸術村です。ここは1980年初頭に芸術家の育成の場所として建設され、敷地内には
いくつかの建物が建っています。
今回の目的は、今年の4月に完成した・・・・光の美術館クラーベ・ギャルリー・・・・・です。
この建物は清春芸術村開村30周年を記念して建設された美術館です。
設計は、安藤忠雄氏で、自然光のみで作品を鑑賞するようになっています。
展示は・・・・アントニオ・クラーベ・・・・・の作品です。
この他に芸術村にある建物紹介です。
中心は清春白樺美術館です。1983年に完成した、谷口吉生氏設計の美術館。
常設は白樺派の画家、梅原龍三郎、中川一政などと、ジョルジョ・ルオーの作品です。
今回、訪れた時には。。。東山魁夷の展示が有りました。
知らなかったのですが、バナード・リーチの作品がほんの少しだけ展示されていて
ちょっと嬉しかったです。
次は、ルオー礼拝堂。
ジョルジョ・ルオーを記念して建設された礼拝堂です。
設計は、清春白樺美術館と同じく、谷口吉生氏。
『光の美術館』の横にあるので、作品を同時に見ることが出来、面白いです。
どちらも良い建物ですが、私はルオー礼拝堂の方に惹かれました。
実は、同時にもう一つ有名建築家の作品を見ることが出来ます。
茶室 徹(てつ)です。
哲学者の谷川徹三を記念して建設された茶室です。設計は藤森照信氏。
これはあまりに有名。
他にも、梅原龍三郎アトリエ(設計は吉田五十八)や白樺図書館や冬青庵などがあります。
中心にはラ・リューシュ(集合アトリエ)があります。
八ヶ岳:2に続きます。
2011.08.11
2011.07.29
事務所へは、ほとんど毎日『徒歩』で行き帰りをしている。運動不足の解消とダイエット。
毎日同じ道を通ると飽きるので、出来るだけ違うルートにしている。仕事柄やはり建物を
見ながら歩いている。ちょっと気になる建物があると立ち止まって見たりもする。
先日、ある建物の前を歩いていると玄関から住人が出てきた。実はこの住宅は私が20代後半に
勤めていた事務所の上司が設計した建物で、完成時には内部を全て見させてもらい大変勉強
になった記憶がよみがえった。住人の方はそのまま車で出ていきましたが、私は少しの間その
建物を見ていました。
レンガタイル張りのその住宅は20年近くたった今もそこで輝いていました。
Nさん・・・私もこんな住宅が設計したいです。
昔は良く分からなかった事が、今は何か少し感じる事が出来た様に思います。
設計をした上司の人は、私が尊敬出来る数少ない建築家でしたが、
若くして亡くなりました。その方からは本当に様々な事を教えていただきました。
その方が好きな建築家が・・・・白井晟一・磯崎新・・・・でした。
次の日に事務所で久しぶりにその建築家の本を開きました。
もっともっと良い住宅を設計しないと・・・・・・改めて思いました。
ありがとうございました。
2011.06.29