コンサート
2013.11.26
浜松
2013.11.09
浜松建築探訪
「 石水館 : 静岡市立芹沢銈介美術館 」
設計:白井晟一
竣工:1981年
登呂遺跡公園の片隅に建つ 白井晟一晩年の作品です。
染色工芸家で人間国宝:芹沢銈介の作品を展示するための美術館。
染色工芸家で人間国宝:芹沢銈介の作品を展示するための美術館。
公園からは雑木林に隠れて見えないが、近くに行くと、特徴的な荒い石積の外壁が見えてくる。
外壁の石は紅雲石と呼ばれる韓国産の赤御影石。
白井が紅雲石と命名したそうです。
白井が直接指示した石積みの石割りとディテールがあまりにも素朴で純粋です。
また美術館内部は、入るのを躊躇するくらい「 力 」のある厳粛な空間です。
この建物は白井晟一がもっとも好んだ京都高山寺の石水院にちなんで「石水館」と命名されたそうです。
今回、白井晟一の石水館を訪れて建築について改めて考えさせられました。
本当に素晴らしい建築です。
本当に素晴らしい建築です。
芹沢銈介功績碑・・・・石水館のすぐそばにあります。
デザインは工業デザイナー:柳宗理。
次は「浜松市秋野不矩美術館」
設計:藤森照信+内田祥士(習作舎)
竣工:1998年
土地に埋め込まれた部分が印象的でした。
空間との対話
2013.11.01
内藤 廣 + 石元泰博 / 空間との対話
この本は、内藤 廣(建築家)が石元泰博(写真家)に撮影を依頼した写真集です。
以前もブログで紹介している「石元泰博」は、私が大好きな写真家で、桂離宮や伊勢神宮等を
撮影しています。特に伝説の写真集「シカゴ・シカゴ」は世界的にも有名です。
今回の写真集は2012年に亡くなられた石元さんへの追悼の意味もあるようです。
「内藤 廣」の文章から抜粋。
「自然は美しい。自明のことである。しかし、はたして人が介在したこの世界は美しいだろうか。石元泰博のすべての写真に、この問いが含まれている・・・・・・・・・」
はたして世界は美しいのだろうか。2011年の3月11日から間を置かずして、被災地の陸前高田の渚に立った。・・・・・・・・・・・・
自然そのものには冷厳な美しさがあるが、人が生み出す建物や街や風景には、不完全ではあるが温度がある。人が介在してもなお、そこにより良き対話を見出すことができるのかどうか。不完全ではあるが温度のある美しさは可能なのだろうか。自然がささやきかけたとき、それに応える人の温もりを留める温かな美しさはありうるのだろうか。情け容赦のない風景に身を晒すと、ことさらその存在を信じてみたくなる。また、それこそが建築や街や風景に向けられた石本さんの生涯の問いであったように思えてならない。
石元さんの写真はいつも感動しますが、今回の写真も心に響く作品ですね。
岡山県
2013.10.28
岡山県の建築探訪
「天神山文化プラザ」
設計:前川國男
竣工:1962年
岡山市内には、日本近代建築の巨匠:前川國男の作品が3つあります。
今回は私と同じ年の建物を見てきました。
用途は複合文化施設で、当初は「岡山県総合文化センター」と言う名称でした。
建物は、前川の師匠である ル・コルビジェの様なコンクリート打放しの外壁で、駐車場からの立面はそれを思わせるコンクリートの日除けルーバーが特に印象的。
また西側道路からの外観は、敷地の高低差を上手く利用しており、上部の張り出し部分は近くで見ると、迫力があります。
全体にメンテナンスがしっかりされている様で、50年経っているとは思えませんでした。
実際に建物を見ると、50年前にこの建物が設計されたとは、本当に信じられないです。
良い建築です。
中庭のレリーフは彫刻家:山縣寿夫氏の作品です。
次は「高梁市成羽美術館」です。
設計:安藤忠雄建築研究所
竣工:1994年
児島虎次郎の顕彰を目的とし、1953年に開館し、現在の建物は3代目になります。
今回の企画展は「華麗なる装飾の時代 エミール・ガレとドームの世界展」
相変わらずの安藤建築。
特にアプローチから美術館入口への動線は特徴的。
建物は、全体に安定した印象でした。
現在は外壁の補修工事中で足場が有り、新旧の壁が観察できて面白かったです。
とても参考になりました。
次は「大原美術館」です。
設計:薬師寺主計(やくしじかずえ)
竣工:1930年
倉敷を拠点に活躍した実業家:大原孫三郎が私財を投じて建設した美術館です。
私立としては国内最大のコレクションを誇る。
展示作品はシンボル的な「エル・グレコの受胎告知」の他に、モネ・マチス・ピカソゴーギャン・
モディリアーニの西洋近現代の画家の作品や、分館には、藤原武二・関根正二等の日本画家
を展示してます。
工芸・東洋館には、バーナードリーチ・棟方志功等の展示もあります。
収集品の一つ一つが凄く厳選されてる印象でした。
分館の入口には、私の好きな「イサム・ノグチ」の作品も展示されていました。
ちなみに、設計者の薬師寺主計は初めてル・コルビジュに遭った日本人建築家だそうです。
松山修平:BILBAO
2013.10.04
イタリアの松山修平さん(ミラノ在住の知人の画家)よりメールが届きました。
2013年11月末にスペインのBILBAOで行われるフェスティバルに招待されたそうです。
出品作品は、2,170×2,800の 越前和紙を使い、何回も塗り重ねて作った版画です。
見に行きたいですが・・・・・スペインか!