先日、私の50才の誕生日に京都に行ってきました。
目的は、以前から一度 行きたかった京都の旅館に泊まるためです。
その旅館とは・・・・・「俵屋」・・・・・。
言わずとしれた京都の御三家旅館のひとつです。 ちなみに他は・・・「炭屋」と「柊屋」。
ここは、300年の由緒ある旅館で、泊まった客の中には・・・伊藤博文・岩倉具視・大久保利通
や京都旅行の時にスティーブ・ジョブズも利用しています。また 私の好きな写真家の石元泰博
も桂離宮の写真を撮るときの宿としたそうです。
建物は国の有形文化財に指定されています。
吉村順三により1958年に増築、1965年に新館を建設。客室は計18室あります。
施工は伊勢神宮の茶室やロックフェラー邸で有名な・・・中村外二工務店
私は設計士なので以上の様な事をとりあえず書きましたが、この旅館の本当の良さは・・・・・・
・・・・・・・接客と料理・・・・・・。
もちろん建物や美術品は全てに「品」が有り、言うことは何もないのですが、それはこの旅館にとっ
てまるで当たり前であるかのようでした。
それにもまして、決して押し付けのない自然な 「おもてなしの心」 に感激しました。
なかなか上手く説明する事ができないですが、次は「ただいま」と言いたくなる旅館でした。
300年前から改装を繰り返してきた痕跡が部屋の所々に見られ、長年の歴史を感じると同時に
「古」と「新」が違和感無くバランス良く融合してるところに11代目当主佐藤 年さんの
センスを感じ取ることが出来ます。
それは、建物だけではなく、食器や美術品に至る全ての物についても同様です。
今回は「桂」と言う部屋に泊まりました。
たまたまですが、この部屋は旧館の庭と新館の庭の両方が見える部屋でした。
京都:2 に続く。