前のブログでフェルメールとレンブラントにふれました。
闇の中の光・・・・・・様な事を書きました。
その時にふとある本の事が頭をよぎりました。
それは・・・谷崎潤一郎の陰翳礼讃・・・・です。
西洋の絵画とは直接結びつかないのですが、闇の中の空間・陰影・日本建築・・・・。
再度、読んでみたくなりました。
時代は違っても日本の住まいの闇に対する思いを改めて感じました。
現在は部屋の中を明るくする事が良しとなり、住宅のどこの場所であれ必要以上に明るくなってい
るように感じます。
私も照明計画をする時は出来る限り少なくするようにはしていますが、店舗や公共施設が最近
までは必要以上明るかった事も有り、それと比較すると暗く感じるようです。
震災後は節約や節電が当たり前になり、今度は照明も考え直されると思います。
私の事務所でもこの機会に再度照明計画を見直し、暗さを上手く取り入れる工夫や陰影を感じる
空間を意識していければと思っています。
それは単純に照明だけの話では無く、プランニングから内装仕上げに至るまで設計全般において
の検討が必要になってきますが・・。
今回、改めて『陰翳礼讃』を読んで、そのヒントがあると感じています。